脳内にクエスチョンマークが浮かんだとき、いきなり彼女が立ち上がった。

「今日はお暇します」
「えっ? ディアナさん?」

 止める間もなかった。

 ディアナは、宣言するなりスタスタとガゼボから去ってしまった。

 驚いている中、リタが執事に合図を送った。

 ディアナのこういう勝手な振る舞いには慣れっこになっているのか、すぐに追いかけていく。