「彼女が死んだのも、ほんとうに突然だった」
「突然? いったい、どうして」
「ある貴族子息と寝室でいっしょだった」
「まぁ……」

 絶句してしまった。

「が、その貴族子息の親は、宰相と敵対していた。つまり、おれを支持していた」

 つけ加えられた説明に、さらに絶句してしまった。