皇帝の座に就いたものの、ラインハルト自身もずっと軍属に身を置いていたため政治的なことはわからない。それを補佐するのが宰相だけれど、その宰相が尋常でない野心の持ち主である。日常茶飯的にラインハルトを始末しようとあの手この手で攻めてくるらしい。政治的にではなく、物理的に。かみ砕いていえば、暗殺者を差し向けてきたというから驚き以外のなにものでもない。