蓮は、あたしの肩を軽く押す。


…ムカつく!!


でも、そのやり取りには愛が見えていて。


あたしはなぜか顔が緩んでいく。


「ねえ、蓮泊まってよー」


「ああ!!もう、わかったよ、面倒くせえなあ」


蓮は呆れ顔を浮かべているものの、顔はものすごく真っ赤に染まっていた。



うわ……っ


コイツ、絶対妄想族。



しかも矛盾しすぎだし。


あたしはとりあえず妄想族の彼氏を無理矢理家の中に入れた。