* *
あたし達は手をつないだまま、家へと帰る。
そういえば、蓮と手を繋いだのはコレがはじめてだった。
蓮の手はすごく大きくて、すごく安心できる。
「軽蔑、した?」
蓮が気の抜けた笑いを飛ばす。
「ううん、してない」
……蓮の過去には、何かがある…。
そう思ったけど、気にしない。
誰だって過去はあるんだから。
あたしにも、蓮にも。
幸せがあるなら、辛いこともある。
あたしは、全部含めて蓮が好きだから。
「そっか」
蓮はあたしに笑顔を見せる。
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