蓮は、目を真っ赤にさせて深波を殴る。


「勘違いするな!!俺は雪を利用しているつもりはない!!」

「つもりはなくても、過去を隠してみいちゃんを騙して付き合ってるってことだろ!?」


過去……?


蓮の…過去?


どうして深波が蓮の過去を知っているの…?


蓮は黙ったままだった。


「蓮…?」


あたしは震えていた蓮の手を自分の手に絡ませる。



「……お前に何が分かる。」


蓮は深波にそう吐き捨て、あたしを連れて教室をあとにした。