蓮は念をおすようにして、あたしを睨む。
……、わかったよ。
そんな顔されたら、だれも逆らえないですって。
だって元ヤンだよ?
海に沈めさせられるよ…。
「わかった」
蓮はあたしの言葉に頷き、そのまま優に視線を移す。
「で?お前は、何しにきたワケ?」
蓮はもう眠いのか、欠伸をする。
そうか…。寝ていたんだよね。
それを、優が起こしたんだっけ。
全く最低な親友だな。
「え、何それ。今更?」
優は蓮の頭を軽く叩いた。
でも優は再び、こちらに視線をやる。
「ねえ、あんた等ってさあ、どっちから告白したの?やっぱり蓮?」
あたしは、腕を組み考える。
いや、考えることでもないんだけど。
だってあたしから告白したもの。
しかも出会って数時間で。
「アイツから」
蓮は、立ち上がり、キッチンへと向かった。