「違うよ、一昨日、うちのクラスに転校生来たでしょ?深波のことだよ」
あたしがそう言うと、蓮は鋭い目つきに変わる。
優君は、なぜか嘆いていた。
「はあ!?あんなイケメンに勝てるわけねえだろ!?」
そう言っては、深夜なのに叫んでいた。
でもあたしと蓮はそんなヤツ無視。
「そう言えば、雪。アイツとやけに仲良かったよな。」
蓮が怒った口調で話す。
元ヤンという事実を聞かされてしまった以上、下手にまわるしかない。
「あ…。幼なじみだよ…。だけど、何もないから!!!」
「いや、何かあるね。アイツはお前が好きだ。すぐ分かる。」
蓮が再びわけのわからないことを言い出す。
まさか、
そんなことあるわけないでしょ。
「待ってよ。そんなはずないって。だってさ…」
「とりあえず、アイツとは口聞くな。」