「あのー…すいません。僕を忘れないでくれませんかね?」
………。
あたしと蓮は動きを止め、そのまま離れた。
あと少しで、キスするところだったのに
またもや、邪魔者出現。
「チッ」
あたしと蓮は2人揃って、舌打ちをした。
「え…。舌打ち…」
「つか、お前早く帰れよ!!」
蓮と優の言葉が重なり合う。
「つか、俺千明ちゃんについて相談しにきたんだけど…。」
あたしは優の言葉にああっと、手をポンッと叩いた。
「そう言えばね、千明ね、ミナミが好きなんだって。だから、残念♪」
あたしがそう言うと、蓮と優の目つきが変わる。
「は?栗原って…レズ?」
突然、蓮がワケの分からないことを言い出した。
「はあ?何でそうなるのよ」
「だって雪って南だろ?」
蓮が優のスポーツドリンクを奪い取り、飲みだす。
……のど、かわいているのか。
じゃなくて。