え…
何このシチュエーション。
あたし…告白されるんじゃないの!?
「あのさー…俺さー…」
「待って!!あたしは、優と付き合う気なんて全然ないから!!」
あたしがそう言うと、優は、は?と言う様に首を傾げる。
「あたし、蓮が大好きなの!」
「お前、何先走ってんの?誰がお前みたいな凶暴女に告白するかよ。俺、お前を男友達としか思ってねー…」
ドンッッ!!
あたしは、膝で優の腹をど突く。
「ん?誰が、凶暴だって?あたしを何て思ってるんだっけ?」
首の根を掴んで、低い声でそうはっきりと言った。
「や…、普通に美少女だなあって…」
声を震えさせながら、そう言った優。
あたしはその言葉に頷いて、首から手を離す。
それと同時に、優はゴホッと咳をこんだ。
「ああ、優、千明がどうのこうの言ってたよね?あの辺でテキトーに座っておいて?あたし風呂入るから」
きっと、優は千明のことが好きなんだろうなあ…。
それであたしに相談しにきたってワケか。
あたしは鼻歌を歌いながら、風呂へと向かった。