------------------------------
黙ってくれない?
正直、うざい
------------------------------
……はい?
一応、あたしと蓮の席、端と端なんですけどね。
あんなとこまで聞こえないでしょ。
「誰から?」
深波がそっと耳打ちをしてくる。
「ああ、彼氏」
あたしは蓮に返信しながら、言う。
「えっ、彼氏…いたんだ」
そういった深波は、もうあたしに話をかけることはなかった。
……悔しいのかあ?
あたしと深波は、お互い親友に近い存在だった。
喧嘩して
笑って
泣いて
深波といるときが一番、楽しかった。
でも
深波の家庭の事情で深波はアメリカへと旅立った。
そのとき、深波…
あたしに何か言ってたんだけど…
「ずっと……」
………