暗かったこの部屋に、光が差し込む。
突然聞こえた声に、男はあたしのシャツを破ろうとした手を止める。
「誰だ?お前!!」
男達はあたしから離れ、光の差し込む方へと近付く。
「ああ、俺か?俺はなあ、如月蓮だよ!!」
……蓮?
「おい…、まさかあの如月蓮じゃないか…?」
ある男がそう言った。
「お前ら、俺の女を随分可愛がった様だな?礼ぐらいしてやるよ」
蓮はハッと笑うと、ボスみたいな男の腹を殴る。
「!!!!」
あたしは、その蓮の行動に衝撃を受けた。
な…、何者!?
しばらく5対1で、蓮たちは戦っていた。
あたしはただその光景は見つめるばかりだった。
蓮…、強!!
男共5人はみんな蓮に白旗を上げ、倒れる。
「す…げー…」
蓮の意外な一面にあたしはつい、感心の声を漏らす。
「おい…、大丈夫か!?」
蓮は肩で息をしながら、あたしの手に繋がった鎖を外す。