「いやああっ!!」


涙が頬を伝う。


そのせいで、頬の傷がしみて痛い。

……ごめんなさい。

あのとき

家から出なければよかった。


嫉妬なんて覚えるんじゃなかった。


……蓮が止めるのを、

無視した罰だ…。


蓮を裏切ったせいだ…。


ごめんなさい……。

あたしは抵抗をやめた。


蓮だって、レイプされた女

軽蔑するに違いない。


あたしと、蓮の恋は終わったんだ。


「泣く顔もそそるよね?」

男は、意味ありげの笑顔を浮かべた。

そして



男があたしのシャツを破ろうとしたとき…



「ねえ、コンドーム、そこに落ちてたよ?」