* *

「………ん」


目を覚ますと、あたしはどこかも分からない空き家みたいな所で鎖に繋がれていた。


「痛……!」

身体を動かすと、全身に痛みが襲う。


「あらー?もう起きちゃった?じゃあ、早いけとヤッちゃう?」


……ヤッちゃう?

あたしは、すぐに分かった。


……強姦、される。


「嫌だ!!離して!!…いっ…」

「ああー、動いたら痛いでしょ?凶暴女って名前がつくくらいだから、動けないようにしたの。薬の力と、暴力でね?」


あたしの異変に気付いた一人が笑いながらそう言った。


暴力……


あたしは自分の身体を見る。


……見るにも悲惨なほどに、血だらけだった。


これは、動けないはずだよ…。


「じゃあ、俺からヤッていい?」

俺、から…?

あたし、回されるの…?


「嫌だ!!!やめてえ!!」


声が掠れながらも、必死に抵抗する。


「中に出してもいいよね?コンドームもってないんだあ…」

残念そうに言っているが、憎たらしい笑みを浮かべていた。