うぅ…。
蓮の顔を見ると、めっちゃ真っ赤。
そうだよね。
今、考えたら蓮からアクセサリーもらうの初めてかも…。
誕生日はあたしの大好きなゲームソフトとかだったし…。
「…あ、ありがとうございます…」
小さい声であたしはお礼をした。
「……何か、ごめん」
あたしは蓮に突然謝られた。
「な…、何で謝る…!?」
蓮、何か悪い事した!?
「欲しいもの予め聞いておけばよかったな。何か…、気使わせてしまったし」
蓮の言葉にあたしは手と共に頭を横に振った。
「い、いやいやとんでもないっす。ていうか、めっちゃ可愛いもん!やばいやばい!」
あたしだって、女の子だもの。
こういうものに、目がないのは当たり前。
「蓮…、ありがとね」
あたしは精一杯のお礼のつもりで、極上の笑顔を見せた…つもり。
「おう」
蓮は返事をするかのように首を軽く下げた。
……蓮、こんなあたしを愛してくれてありがとう。
その感情だけがあたしを包んでいく。