……っはぁ…!?
「あたしは知ってましたけどーっ」
花坂…ならぬエリ子が、仁王立ちしてあたしに言った。
何で…、超初耳。
もう驚きすぎて、頭は真っ白。
優でさえ知らなかったのだから、ヤツは誰にも言ってないのか。
……あたしにも。
まぁ、ストーカー(エリ)は別として。
みんな衝撃すぎて、お互いの顔を見ては沈黙だった。
アイツ…、あたしに隠し事とはいい度胸してるなぁ…。
「…雪ちゃん、知ってた?」
「ううん、知らなかった」
「まぁ…、アイツが言いたくないのも無理はないからな。親の事実婚だし。一応戸籍上、俺と如月は他人だからな」
あたしと優の会話を聞いていた先生が口をはさむ。
確かエリ子もいってたな。
再婚してるって…。
兄貴がいるのも聞いたことがある。
でも、それが先生だったなんて……。
あたしは複雑な感情を抱いたまま、如月家へと入った。