あたしと、花坂さんの嗚咽だけが痛いほどに部屋中に響く。



「同じ…男として、とても酷い奴だな。」


蓮は、真剣な表情を浮かべて床だけをただ見つめていた。



「じゃあ、花坂さんも、あたしの家に…しばらく泊まろ?」


「え…いいんですか?」


そう言った瞬間、花坂さんはチラッと蓮を見たような気がしたが、あまり気にしなかった。



「家にレイプの犯人がいるわけだろ?凶暴女の家にしばらく泊まればいいじゃん」


さっきまで泊めるのをあんなに反対していた蓮が、笑顔でそう言った。


やっぱり、結構いい奴じゃん


でも…


「凶暴女ではないよね?」

蓮の首を絞めて、怒りを抑えながら低い声でそう言った。



「……ご…、ごもっともです」


あたしは返事を聞くと、蓮の首から手を離した。


その衝動に、蓮は咳をこむ。



こうして、秘密の3人の同居が始まってしまいました。