「あの…、あたし…レイプされたんです…」

花坂さんの突然の言葉にあたしと蓮は、驚きを隠せなかった。


「相手は…、母親の再婚相手なんです…。だから家にも帰れなくて…。女友達もいないし…、男の家に泊まったらまた襲われそうで…怖くて…」


そう言って、彼女は涙を流す。


「だから、"男を病院送りする凶暴女"で有名の雪村さんに泊めてほしくて…」


え…。


何その、変な言葉…。

凶暴女じゃないよ?

「あー、それ言っちゃ禁句だって。この女、自分はか弱い女だって思ってるから」

「いや、思ってるんじゃなくて、本当にそうだから」

あたしは、蓮に軽く突っ込みを入れる。


じゃなくて。

あたしは再び、花坂さんに視線を戻す。


「再婚相手から…、ストーカー行為されてるんです…」


花坂さんはそういって、あたしに携帯を見せる。


写し出された文字…メールの内容は…



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今日は
気持ちよかったね。

またヤリたいな。


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ねえ
どこにいるの?

あいたい。

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あたしは、このメールを見た瞬間…


「きも!!!」