イヤ… 帰らないでよ…。 いつもあたしを支えてくれた大きな手。 あたしはその手を自ら振り払ってしまった。 ドアが閉まる音が、あたし達の別れを告げる音の様で苦しかった。 今まで堪えていた涙がどっと溢れる。 蓮…、ごめんなさい。 残ったのは、後悔、罪悪感、愛情…。 失ったものは、光、蓮…。 もうあたしは暗闇の世界でしか生きれない。 蓮がいないと…、幸せになれない。