揺れ動く2つの感情。


自分の為になるものを選ぶか…。

蓮の為になるものを選ぶか…。



「蓮…。ごめん、少し距離を置いて欲しい…」


少し…考えたい。


これが今出したあたしの気持ち。


蓮はあたしの言葉に顔を上げる。


「……は…?な…に言ってんの?」


「多分…蓮はあたしといたら、幸せになれない」


一度は考えた、"別れ"という選択。

蓮への愛が、薄れたなんて…

そんな事はやっぱりない。

それは、自分がただ逃げてただけ。




やっぱり、あたしは蓮が好き。



だから…



「あたしと…別れて下さい」




あたしは


光を


失った。