「はは…」


どうしようもない気の抜けた笑い声だけが、部屋に響く。


笑っているだけじゃあ、何も始まらない。


気合を入れて、あたしはとりあえずゴミだしをすることにした。


ゴミを手に持ち、ドアを押す…。


あら…?

ドアが、、開かない…?

え、なぜに?

ちゃんと鍵開いているし…。


……はあ?


あたしの頭の中は、いっぱいいっぱいで混乱になる。


「……-っい…」

突然ドアの向こう側に、聞きなれた声がする。


……まさかね。


そう思いながら、ドアを押す力をより強くした。


「あっ!!」


急にドアがバッと勢いよく開き、力が余る。

その衝動に、あたしは前へと倒れこむ……

はずだった。


だけど、それなのに

あたしは、支えられていた。