「愛してるよ、雪…」
あたしの顎をあげて、そのまま唇が重なり合う。
触れ合うだけのあなたの唇は、柔らかくて、好き。
でも、キスは激しさを増す。
あたしの口を割って、あなたの舌が入ってくる。
その舌の進入を、あたしは許した。
あなただからこそ、許せるの。
他の人の舌なんて、いらない。
あたしが、完全に酔ってしまいそうになった時…
突然、あなたの唇はあたしから離れていく。
「え……」
無意識に声が出てしまう。
「もう1回されたいなら、言えよ。"キスして"って。」
あなたは、顔をニヤつかせ、あたしにそう言った。
あたしは、目を瞑った。
意を決心して、ふたたび目を開ける。
そして…
一言……。
「キス……」
「いつまで、寝てんだあ!」
目の前には、先生がいた。