「……ここでは、言えない」
……はあ…。
じゃあ、何なの?
「蓮、あんた何が言いたいの?」
みんなの視線が集中している中にいるあたしと蓮と、優。
「だから…つまりお前の家の鍵貸してくんねえ?」
……
あー、いいよ、いいよ。
はい、どうぞ……
って!!
何だ、ソレ!?
「蓮!?意味わからない!!ちゃんと一から説明して!そんなイキナリ言われても…」
「大丈夫。お前の下着とかそういうもんは見ないから。つか見たくもねえし」
蓮は頷きながら、ピースサインを作った。
いやいやいやいや…。
そういう問題ではなくて、ですね……。
っていうか、人の下着…見たくない…だあ!?
んなの、お前に一生見せないわ!!
「蓮…お前…」
……いい加減にしろ!!
そう怒鳴ろうとした瞬間。
「…やっば!!工藤、来た!!」
蓮はそう叫ぶと、死にかけている優を引っ張り出し教室から消えた。