「はあ?女に金出させてたまるか。」


…作戦失敗↓↓

金にはケチケチ言うくせに、奢られたくもないのかい!


奢りたくもない、

奢られたくもない…。



この先、きっと人付き合いできないな。


あたしの頬は知らず知らずのうちに、膨らんでいく。


そんなとき……


「えーっ!これも奢ってくれるのぉ?わあ、ありがとぉ」

「あー、全然大丈夫。お前の為なら何でも買ってやるよ」


突然隣から聞こえたバカップル共の声。


何、この女の甘ったるい声。

あたしには一生出せない声だわ…。


男も男だ。

こんな計算高そうな女に貢いで…。

先が思いやられる…。



でも…

何か、羨ましい。