* *


「…………。」


蓮は、あれからあたしとまともに口を聞こうとしない。


「ごめんなさい……。」


「別に。」


はあ……。


本当、すいませんの気持ちでいっぱいです…。


「なあ…。俺とヤるの相当嫌だった?」


蓮は顔を歪ませて、真剣な瞳をこちらに向けた。


「ううん…っ。違う…」


蓮とヤリたくない、わけではないの。


「も……っのすごい、痛かったの…」


あたしの言葉に蓮は深いため息をついた。


「……だよなあ…。俺にはその痛みとやらは、死んでもわかんねえし…」


蓮は、軽い罪悪感に包まれた。


「今日は、本当悪かった。いきなりで…。これからは、あの…お前が準備できるまで我慢するから」


蓮はあたしに向かって頭を下げた。


……そ、そんな…


「別に…ッ。蓮だけが悪いわけじゃないし!痛みを我慢できないあたしも悪いし、しかも、あたしから誘っておいてこんなことになって…本当ごめん。」