* *
「……ん、あ…ッ」
無意識に出る自分の声か?と疑いたくなるくらいの甘ったるい声。
こんな声を出している自分が恥ずかしい。
蓮は、やっぱりキスが上手い。
悔しいけど…、慣れている。
蓮は一度あたしから唇を離して、あたしをそのまま優しく押し倒す。
…うちらは、朝で明るいのにしちゃうんだ。
でも、愛にそんなの関係ない。
明るかろうが、暗かろうが、愛の大きさに変わりはない。
気付けば、蓮は上半身裸になっていて。
これからすることが、現実になるのだと実感させられる。
蓮の手が、あたしの服の中に強引に入ってくる。
あたの口は蓮の口で塞がれていて…。
でも蓮の口はどんどん下へと下がっていく。
蓮はあたしの首筋にたくさんの紅い痕を残していく。
これが素直になれない蓮の精一杯の愛情表現。