「え、ああ…てか何でお前がここにいる…?」
蓮は、首を傾げた。
「は?何それ、今更?」
あたしは眉をひそめ、顔を上げて蓮を軽く睨んだ。
「……お前…、何してる…?」
「ん?ベッドの下をあさぐってる」
蓮はあたしを見るなり、顔を真っ青にする。
「ちょ、な…ッ!!お前、やめろ!!」
「あったーっ!!」
あたしは蓮の叫び声を無視して、大声を出した。
蓮は、あたしの声を聞くなり、はあ…とため息をついた。
きっと降参したのだろう。
あたしが見つけたもの…
それは。
アダルトビデオ。
多分、中学生か小学生の時に見ていたのだろうか。
ところどころ傷がついていて、しかも今時…ビデオ…。
奥からもDVDが出てきた。
「やっぱ、本当だったんだ。男のベッドの下には必ずエロいものが隠してあるって…!」
「や…っ、あの…っ、コレは違…」
蓮は言葉に詰まった。