5年の月日が流れた。
バタバタと騒々しく、過ぎていく日々。
アキはあれからすぐパリに旅立った。
その後どうしてるのかは知らない。
従弟の直太ですら、音信不通となげいているくらいだから。
なんだか、そんなのもアキらしい。
便りのないのはよい便りともいうしね。
きっと、パリで相変わらず軽いノリで元気にやっていると思う。
私は、数ヶ月後、無事女の子を産んだ。
名前はミフユ。
今年で5歳。
一著前な口答えをするおしゃまな子。
お腹に宿した時は、こんなにもかけがえのない存在になるなんて思いもしなかった。
ミフユの産声を聞いた瞬間、今までにない感動で涙があふれた。
会えてよかったって心底思ったんだ。
「お母さん!あの、きれいな絵のお話読んでぇ。」
ミフユがかけよってきた。
そう。
ミフユが一番お気に入りのお話。
それは、5年前、私とアキがコラボした作品だった。
雑誌が発行され、思わぬ反響を呼んだあの作品は、一冊の絵本になった。
自分でもびっくりだった。
たぶん、私のストーリー以上にアキの絵が皆の気持ちを掴んだんだと思う。
バタバタと騒々しく、過ぎていく日々。
アキはあれからすぐパリに旅立った。
その後どうしてるのかは知らない。
従弟の直太ですら、音信不通となげいているくらいだから。
なんだか、そんなのもアキらしい。
便りのないのはよい便りともいうしね。
きっと、パリで相変わらず軽いノリで元気にやっていると思う。
私は、数ヶ月後、無事女の子を産んだ。
名前はミフユ。
今年で5歳。
一著前な口答えをするおしゃまな子。
お腹に宿した時は、こんなにもかけがえのない存在になるなんて思いもしなかった。
ミフユの産声を聞いた瞬間、今までにない感動で涙があふれた。
会えてよかったって心底思ったんだ。
「お母さん!あの、きれいな絵のお話読んでぇ。」
ミフユがかけよってきた。
そう。
ミフユが一番お気に入りのお話。
それは、5年前、私とアキがコラボした作品だった。
雑誌が発行され、思わぬ反響を呼んだあの作品は、一冊の絵本になった。
自分でもびっくりだった。
たぶん、私のストーリー以上にアキの絵が皆の気持ちを掴んだんだと思う。