「やや出血していますね。切迫流産です。」
先生は診察しながら、神妙な声で言った。
「せ、っぱく流産?」
「ええ。今は絶対安静してください。でないと、お腹の赤ちゃんが流れてしまう恐れがあるので。」
そんな。
そのとき、初めてお腹の赤ちゃんの存在が私に迫ってきた。
赤ちゃんの命。
私が背負ってるんだ。
先生は静かに言った。
「できれば、入院をおすすめします。とりあえず1週間ほど様子を見たほうがいいと思います。」
1週間も入院?
今まで入院なんてしたことないのに。
自分の体のためではなく、赤ちゃんのための入院。
もし、このまま入院しなければ、どうなる?
赤ちゃんは・・・。
考えると怖くなった。
その場で入院承諾書を書いた。
そのときは、なんのためらいもなく。
とりあえず、直太に知らせなくちゃ。
どんよりとした気持ちのまま、直太にメールを打った。
『今日、出先で出血しました。その足で産婦人科に行ったら切迫流産とのこと。1週間入院しなければならないそうです。』
打ち終わって見直す。
そういえば、直太にはまだ妊娠してるかどうかわからないってことになってるんだったっけ。
お腹の赤ちゃんに、後ろめたさを覚える。
先生は診察しながら、神妙な声で言った。
「せ、っぱく流産?」
「ええ。今は絶対安静してください。でないと、お腹の赤ちゃんが流れてしまう恐れがあるので。」
そんな。
そのとき、初めてお腹の赤ちゃんの存在が私に迫ってきた。
赤ちゃんの命。
私が背負ってるんだ。
先生は静かに言った。
「できれば、入院をおすすめします。とりあえず1週間ほど様子を見たほうがいいと思います。」
1週間も入院?
今まで入院なんてしたことないのに。
自分の体のためではなく、赤ちゃんのための入院。
もし、このまま入院しなければ、どうなる?
赤ちゃんは・・・。
考えると怖くなった。
その場で入院承諾書を書いた。
そのときは、なんのためらいもなく。
とりあえず、直太に知らせなくちゃ。
どんよりとした気持ちのまま、直太にメールを打った。
『今日、出先で出血しました。その足で産婦人科に行ったら切迫流産とのこと。1週間入院しなければならないそうです。』
打ち終わって見直す。
そういえば、直太にはまだ妊娠してるかどうかわからないってことになってるんだったっけ。
お腹の赤ちゃんに、後ろめたさを覚える。