あらためてこんな風に聞かれるとちょっぴり照れくさい。

「んん。実はそんなとこです。」

照れ笑いする。

「やっぱり!いやー、今日会った時からなんとなく感じたのよ。少し痩せたみたいだったんだけど、なんていうか、体調不良的な痩せ方じゃなくて、幸せオーラみたいなのが出てたから。」

幸せオーラ?

今の私には幸せなんて言葉はほど遠いような気がするんだけど。

「え、そうだったんですかぁ。おめでたって言ってもまだすごく小さいから、誰にもわからないかと思ってたんですけど。」

「ま、私は勘が鋭い方だからね。」

うん、確かに。

「あ、お店はここここ。」

荻原さんは楽しそうにお店の入り口を指さした。

少し高級感漂う店構え。

絶対高いだろうな。

こんなお店、直太とだったら絶対選ばない雰囲気。

二人でゆっくりとお店に入った。


こってり系は食べたいんだけど、この匂いはちょいときついな。

ムカムカがまた舞い戻ってきた。