時計を見ると9時すぎ。

アキは・・・。

今何してるんだろう。

朝食とったら、アキに連絡してみよう。

やっぱりこのまま会わないでいるなんて、私にはできないもの。



その時、リビングの電話が鳴った。

ん?

こんな朝早くから誰だろう?

もしかして、アキ?

んなわけないよね。

ゆっくりと電話をとった。

前日行った病院からだった。

「はい、何でしょう?」

こんな朝早くから何?

検査で異常項目でも見つかったかしら?

急に不安に襲われる。

「昨日の検査で、ちょっと気になる結果が出ていましたので、念のためご報告させて頂きます。」

「気になる結果・・・ですか?」

「ええ。尿検査で、妊娠の可能性があるという反応が出ていました。」

看護士さんは淡々としながらも、とても明るい声でそう言った。

言葉を失う。

思わず自分の下腹を左手で押さえた。

妊娠?

私が??