「アキとはもう会うな。」

は~、結局そこにいくわけね。

アキには興味を持つな、アキとは会うな、もううんざり。

アキとは会う気もないし、会う機会もないっていうのに。

あ、でも、もし今度の私の童話のイラストをアキが描くことになったら、一度は会うかもしれないわね。

まぁ、その時はその時か。

「会わないわよ。会いたくもないしね。」

私はそう言うと、直太に背を向けてソファーにどかっと座り、テレビをつけた。