ピピピ。

体温計を見ると、『39℃』。

うわ。

こんなに高いの、久々だ。

どうりで体が火照って重たいわけだ。

これは薬なんかのせいじゃないよね。

明らかに風邪?もしくは何かの病気?

こういう時は早めに寝るに限る。

アキのことは、明日またゆっくり考えよう。

きっとまた会えるから。

そう信じて。


直太にメールを送った。

『おつかれさま。今かなり熱が出てます。悪いけど、夜ご飯はどこかで食べてきてね。先に寝ます。』


そして、足をひきずりながら寝室へ向った。

パジャマに着替えるのもしんどくて、そのまま布団にもぐりこんだ。

ごめん、直太。