「あまりにも突然で勝手であきれたわよ。なんなのアキって人は!」

私は、仕事から帰ってきた直太にぶちまけた。

「まぁなぁ。」

「送料も払わないのよぉ!失礼きわまりないわよ。今度倍にして返すっていつ会うかもわかんないのに。」

私はそう言いながら、直太のご飯をよそった。

「アキは、昔から嘘はつかない奴だから、多分、なんらかの形で送料は返してくれると思うよ。」

「嘘つかないって、私からしたらあんなちゃらけた人、信用するには全く値しないわ。」

「もし、送料返さなくても、俺のおごりと思えば腹も立たないだろ?後で俺のこずかいから送料渡すからさ。」

なんで、そこまで直太がかばう必要があるのよ。

直太の前にドン!とおみそ汁をおいた。

「それよりさ。」

直太はめずらしく静かな優しい声で言った。