結局、私がいない方が優花も話しやすいはずだし。

なんだか、二人がそろってる場所に長居したくない気持ちもあるし。

「じゃ、日曜日に。」

「うん、楽しみにしてる。アキさんによろしく伝えてね。」

ふぅ。

いつもなら楽しい優花との会話のはずなのに、こんなに肩の力が入ったのは初めてだ。

これも、全部私が蒔いた種だもん。

例え気持ちがのらなくても、優花のためにしっかりしなくちゃ。

優花の友人として、それくらいしか、今の私にはできない。

もやもやする頭のまま、アキにメールを打った。

『優花は日曜オッケー。とりあえず、顔合わせの時だけ私も一緒に行きます。』

送ってから1分もしない間に携帯が鳴る。

アキからだ。

「もしもし、アキ?」

「あ、うん。俺。」

心なしかいつもよりトーンの低い声。