「実は、前からアキのこと気になってる友達がいて、それで、何かいいきっかけはないかなーって思ってて・・・。」

言ってしまった。

もう引き返せない。

優花、ごめん。

アキはじーっと私を見ていた。

何を思っているの?

「そいうことか。」

アキは軽くため息をついた。

「ハルは俺のこと大体わかってるだろ?俺みたいなのに大事な友達紹介して構わないわけ?」

少し怒ってるような口調だった。

「アキは、悪い人じゃない。」

ふいに口から出てきて自分でも驚いた。

アキは一瞬眉間にしわを寄せた。

「だって、アキは、色んな辛い思いをして、今はそういう風になっちゃってるだけで、きっと本当に信頼のできる、運命の女性にあったら、また変われるかもしれないじゃない。」

必死に言葉をつないだ。

アキの顔が怖くて見れない。