「こちら真白ちゃん。昨日会ったばかりなんだけど仲良くなって、その、」
「友達!!美月と私は友達!!」
「っ!」
私が勝手に「友達」なんて言っていいか戸惑っていると、真白ちゃんから言ってくれた。
友達――
しかも二回も言ってくれた。嬉しくて、顔が緩んじゃう……っ。
「それで真白ちゃん、こちら小太郎くん。私と同じ学校なの」
「どーも小太郎ッス!」
「……」
「え、ガン無視!?」
真白ちゃんは小太郎くんの事を一目見ただけで、また私の手を取った。
そして「私ね」と、しょんぼりした雰囲気で喋り出す。
「あんな事があった後だけど、また美月と一緒に帰りたくて……」
「真白ちゃん……っ。
うん。帰ろうよ、一緒にっ」
嬉しくて即答した私。
だけど真白ちゃんは「でも」と、尚も浮かない顔をする。