由井くんは、見た目はヤンキーっぽいし、お世辞にも愛想がいいとは言えない。
最初は、そんな由井くんのことをみんなちょっとだけ怖がってるようなところはあったけど、今ではもう、みんなが知ってる。由井くんが、すごく優しい人だってこと。
だから、特定の誰かと仲がいいってわけではないんだけど、逆にどの輪の中にでもすっと溶け込んでいける人なんだよね。
ウワサ話なんかにも詳しくて、あっちこっちで由井くんが仕入れてきたウワサ話を部屋に戻ってから聞くのが、最近のわたしの一番楽しみな時間なんだ。
だけど、それだけ。
あの宣言以降、由井くんは、わたしとの間にはっきりとした壁を作ってる。
その壁を、わたしは勝手に越えることはできないんだ。
周囲を見回すと、みんなそれぞれのペースでパートナーとの絆を深めていっているのを感じる。
初日にはパートナーのことでボヤいてたわたしのうしろの席の佐山さんも、今では毎日パートナーの藤川くんと手をつないで教室まで来るようになった。
そういうのを見ると……どうしてもうらやましくなっちゃう。
わたしだって由井くんと一緒にいるはずなのに、なんだか心はひとりぼっちのままっていう気がして、すごく寂しいんだ。
最初は、そんな由井くんのことをみんなちょっとだけ怖がってるようなところはあったけど、今ではもう、みんなが知ってる。由井くんが、すごく優しい人だってこと。
だから、特定の誰かと仲がいいってわけではないんだけど、逆にどの輪の中にでもすっと溶け込んでいける人なんだよね。
ウワサ話なんかにも詳しくて、あっちこっちで由井くんが仕入れてきたウワサ話を部屋に戻ってから聞くのが、最近のわたしの一番楽しみな時間なんだ。
だけど、それだけ。
あの宣言以降、由井くんは、わたしとの間にはっきりとした壁を作ってる。
その壁を、わたしは勝手に越えることはできないんだ。
周囲を見回すと、みんなそれぞれのペースでパートナーとの絆を深めていっているのを感じる。
初日にはパートナーのことでボヤいてたわたしのうしろの席の佐山さんも、今では毎日パートナーの藤川くんと手をつないで教室まで来るようになった。
そういうのを見ると……どうしてもうらやましくなっちゃう。
わたしだって由井くんと一緒にいるはずなのに、なんだか心はひとりぼっちのままっていう気がして、すごく寂しいんだ。