ふわぁ~、眠い..

私は午前の仕事を終えて、欠伸をしながら、腕をぐうーっと上に伸ばした。

マンションに戻ってからというもの、
毎晩、竜海さんに抱かれて体はクタクタだ。
だけど、体の疲労とは反比例して心はとても幸せで晴れ晴れしていた。

今日はお弁当作ってきてないし、外で食べてこようかな..

そんなことを考えていると、向かいの席の弦琉くんが
「桜良さん、なんか最近ずっとご機嫌ですけど何かいいことあったんですか?」
と、問いかけてきた。

「えっ!!」

わたしはもしかしたら無意識ににやけていたのかもしれないと
恥ずかしくなり、咄嗟に頬に手を当てた。

「なになに?桜良ちゃん?
何か良いことあったの?」

すぐさま、黒木さんがニタニタしながら話に加わってきた。

「いえ、別に何もありませんよっ」

私は慌ててそれを否定する。

その慌てようが怪しく映ったのか
黒木さんは「あッ、もしかして竜海とあれから何かあった?」
鋭いところをついてきた。