────────────── 「架乃…っ、架乃…!?」 「…っ」 翔の声に私はゆっくりと目を開けた。 どうやら数珠を切った後、 私は、倒れてしまったようだ。 仰向けで夕日が端に見え始めたオレンジ色の 空と共に、心配そうに私を揺さぶる 翔が目に入る。 「大丈夫か!?」 「うん…だいじょ…」