左側のカーテンから唇が軽くピンク罹った高岡先生が顔を出した。
「具合はどうかな?」
高岡先生の可愛らしい笑顔は全校生徒を虜にする。
「だいぶ良くなりました。ありがとうございます。」
「ただの貧血みたいだから生活リズム整えるよーに!」
眉毛を寄せて言う高岡先生はやっぱり可愛かった。
正夢なんて、こんなの信じられない。いやそろそろ信じろ私。
はぁ、と溜息をついて体を疼くめた。

元気になった私は高岡先生にお礼を言い、咲と保健室を出た。
「具合良くなってよかった」
咲が私に円満の笑みを向けた。