こんなに2日連続で予知夢って見るものなの?
眩暈が酷い。咲が何を言っているのか、どんな顔してるのか分からない。
私に駆け寄る咲の姿がうっから見える。咲、なんて言ってるの?
私の意識は学校の前でプツリと途切れた。


瞼がゆっくりと開く。
夢と同じように、右に心配そうな目で見詰める咲が座っていた。
「琴音!!目ぇ覚めた!?」
咲が必死な顔で私の右手をがっちりと握る。細い指だ。
「咲…」
「大丈夫なの?」
咲は夢と同じ泣きそうな顔をする。
「大、丈夫。なんか疲れてたんだと思う。」