私に出来ることがあるなら協力したい。心からそう思った。

気持ちを切り換えて学校に向かおうとすると、ぐわんと眩暈がした。
「ぅ…」
少しふらついて、転びそうになった。私の状況に気付いた咲が血相を変えて私に駆け寄ってきた。
「大丈夫なの?琴音?」
咲が支えてくれて、眩暈は直ぐに収まった。
「あ、いや…大丈夫。ちょっと転びそうになっただけ」
「…そっか。気をつけてね」
咲がニコニコと可愛らしく微笑む。

「あ、そうだ。アタシの担任がね?」
何だか聞いた事のあるフレーズ。