気持ちが落ち着いた咲がベット右の丸椅子に腰掛けると、左の真っ白なカーテンから高岡先生が顔を出した。
「具合はどうかな?」
言い終わってから、頬を緩めた高岡先生を見て、微笑むように声に出した。
「だいぶ良くなりました、ありがとうございます。」
保健の先生、高岡 優美先生。美人でスタイルも良くて性格も良いからか、生徒から人気のある先生だ。
「ただの貧血みたいだから、生活リズム整えるよーに!」
高岡先生は右手の人差し指をピンと立てて、少し自慢げに言った。
私に指摘する高岡先生の姿は、とても可愛らしかった。
隣にいる咲も「可愛い」とでも言いたげに高岡先生を見つめていた。
高岡先生は男女共に人気がある。