体が床に倒れて行く。私もお嫁に行けなくなるのは嫌なので、手で受け身を取って顔を守る。
守るような容姿でも無いかもしれないけど。

…あぁ、やっぱ無理だったかぁ。
夢のまんま。私このまま夢と同じ事…

ぶわっ…と、自分の顔が赤く、熱くなっている事を感じた。

……何赤くなってんのよ。私の馬鹿。

前を歩いていた野沢が私が転んだ音に振り向いた。

「は!?お前何やってんだよ、高一にもなって転けるとか」