喫茶ロイヤル


チリンチリン
「よっ、ごくろうさん美佐恵。ぐはぁっ!?」
(なんで...俺が蹴られなきゃならないんだ?)

「あら、ごめんなさい」
「不審者かと思って蹴っちゃった」
私は黒い笑みを浮かべる。
「いってぇなぁ」
「なにしやがっ...るんですか美佐恵...様」
冷や汗をかきはじめる一輝。
「あらー?なんで汗かいてるのかしら~」
わざとらしく聞いてみた。
「えっ...いや...そのなんと言いますか...」
クックック
やっぱ一輝を虐めるのはおもしろいわぁ。
「あっ思い出した。あんたさっき、無線でブチったわよね」

「えっと~それは、誰かが妨害して通信が...ぐはぁ」

むかつく
殺しちゃおっかな~
「あんた、それ以上でたらめ言ってると腕へし折るわよ~」

「もう、言いません美佐恵様」
ははっ。涙目になってるウケる~

「おいっ、いい加減にやめねぇか!!」
カウンターの奥から巨体が現れた。

「東堂さ~ん。美佐恵がいじめる~」
あ、一輝が源さんに泣きついてる...きもっ!

「うわっ、止めろ!気持ち悪い。近寄んじゃねぇ!!」
バキッ グショッ ゴキッ