突然、誰かがどこかの部屋のドアを勢いよく閉める音がした。 暗い社内で必死に目をこらす。 やっぱり誰も居ない。 気のせいだったのかな? 静寂の中に時計の針の音だけが響く。 その音で我に返る。 終電を逃したら大変。小走りで会社を後にする。