🦝42

では無くてリアだった。

イブリンは青くなりながらリアを見た。


「いやですわ
リア殿下、御冗談でしょう」
オホホオホホ・・オ・・ホ・ヘ?
高笑いのイブリンの声がリアの冷酷に光る目に押さえられ萎んで彼女は目を白黒冷や汗タラタラ


「冗談?」


リアは更に目を向いて睨みつけた。
それは戦で敵の大将を追い込んだ
時のように回りをシーンとさせスッと立ち尽くすし
リアの目の奥が冷たくギラリと光っていた。

イブリンは、オドオドしながら

「ダ、だって、リア殿下は
グレース様の婚約者でしょう
そう聞いているのですが?
なんでこんな子爵の娘なんか
庇われるのですか?
グレース様は了承されて
おられるのですか?

まさか・・」


「まさか何だ!」


「え、あのぅ、婚約者がグレース
王女なら・・あのぅ」
イブリンはチラチラとフローレンスを見ていたが、リアがビシッと言った!

「まさか?妾とか言わないよな、
俺にも
フローレンスにも失礼だしな!」


「…∑( ̄Д ̄;)そ、それは・・」


「私の婚約者を侮辱するなら
我がホースラデDーレーン国
自体を馬鹿にしておるのか?
覚悟は出来てそう言ってるのか?」



イブリンは冷や汗をたらしながら
「申し訳ありません。」
焦りながら謝罪した
しかしその態度はリアを益々
怒らせた!


「お前が謝るのは俺にじゃない
謝る相手が違う💢」

「ヒッ」

イブリンは小さく悲鳴をあげると
フローレンスに向き直り

「も、申し訳ありません
リア殿下の婚約者とは
知らずに・・
御無礼致しました。」

リアはチラッとフローレンスを見る
その目は優しく暖かく


┣¨キ ッΣ(°꒫°๑=͟͟͞)➳♡
とフローレンスの胸に刺さったが?
リアのある場所が目に入る!
ソコを気にしつつ

「いえ(チラ)私もロレンツオ殿下の
婚約者とは知らず申し訳
ありません。」


「いや、違うだろ!」

フローレンスが頭を下げようと
するとデカイ声で否定された
その声の主はロレンツオ当人だった。



「ロ、ロレンツオ様!」
イブリンはタジタジとしながら・・
ロレンツオを見た!


「そんな嫌がらせをするとは
呆れて物が言え無い!」


「そ、それは・・」
イブリンは泣きそうな顔をして
ロレンツオを見た、しかしリア
同様冷たい目は突き刺すような
怒りに満ちていた!


ヤバイと思ったフローレンスは
この場を収めようと

「ロレンツオ殿下
私が気配りが足りませんでした
婚約者さんのお怒りは
ごもっともですし、」



フローレンスが口を出して言う!
リアが本気で怒った時は容赦なく
制裁する事を兄カールから聞いて知っていた、この場は穏便にすませたい。

それにロレンツオもピキピキと
頭のスジを震わせていた。

だからフローレンスに非がある様に
持って行けば、すみませんで済む
フローレンスはそう考えた。

しかし黙って居られない男が
余計な事を言う
フローレンスは(×o×;)°.”

「いや、一緒にいてくれと
言ったのは私だ
フローレンスに落ち度は無い!」
とロレンツオもフローレンスの
守りに入る!

「な、なんだと」
聴き捨てならないとばかりに
リアがロレンツオを見た、

ロレンツオもリアを見る
ロレンツオとリアの間には
まるで1本の光の線が引かれたようにバチバチと火花を散らして
いるように見えた。

ロレンツオは、フッと笑いを浮かべ
余裕な顔をする。



「お前に文句言われる
筋合いは無い!
ってか説得力無いしホレ今だって
グレース王女とくっついて
いるじゃないか!」



とロレンツォはリアの腕を
👉指さす!

よくよく見るとリアの腕には
グレースの手が添えてある!
フローレンスもソコが気になって
いた。

「え!」


今気づいたのかリアは小さく叫んだ
ロレンツオの指摘に
リアの腕に皆の目が集まる
焦ったリアは弁解する

「き、今日は主役であるグレース
のエスコートを頼まれたからだ!
それのな、何が悪い!」

内心焦った、下心があった訳じゃ
無い!確かにグレースは美人で
気が利いて人目を引く
ん?これは?
俺が悪いのか?しかも・・
フローレンスはヤキモチを・・
妬いてくれない?

チラッとリアの目がフローレンス
を見るが、ん?なんでも無い様子!

ガックリ

・・ヤキモチ妬いてないのか!
・・ナンデ?


イブリンのヤキモチは怒りの収まり
用がなく人目を気にする事無く
あんなにキツく怒ってキレて
あれが本当じゃ無いのか?

「アレェ…」
頭の中、フローレンスがヤキモチを
妬いていないショックと
今、グレースの腕を外すべき?か
どうかの選択と

ロレンツォ
が現れ人目が集中ちゅう
で、リアはパニック(◎_◎; )

何をどうしていいのか
╮‎╭
ワカラナーイ


「オヤオヤ、私の連れが
なにかしましたの?」
ココで出てきたのがスカーレット
だった。

「大伯母様」
フローレンスが呟くとスカーレット
は、にこやかに軽く頷いた!



フローレンスのワイン🍷ぶっかけ
られた姿を見て

ꙨꙻꙨꙻ)!!ビックリ


「フローレンス、ワイン🍷は
美味しく頂くもので
ぶっかけられるお酒じゃ無いのヨ
誰にやられたの」


スカーレットの怒りに
そこにいた誰もが絶句した。


「リア殿下、どう言う事」
スカーレットはリアの腕を見て
冷たく言った。

そして、リアとグレースに
振り注がれた興味津々の眼差しが
そのままUターンして一気に
フローレンスにもふりかかる。
((´(´・(´・_(´・_・(´・_・`(´・_・`)・・

・・はてさてフローレンスは・・

「ええっ」
キョトンと目を見開いて

フローレンスの目は一点に集中した
リアを掴むグレースの綺麗な手が
少し震えていた。
そんなトコ見たらフローレンスは
何も言えなかった。