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「何をソワソワしておる!」


「へ?私がですか❓」
リアは落ち着いたふうに見せて
いたつもりであって
回りにはソワソワしてるようにしか見えていない。


体育館より広い部屋はキンキラのカーテン金のテーブル
王妃の好きな薔薇がドド〜ンと
玉座の隣に生けてある
装飾品も色々でベルサイユにも負けず劣らずのシャンデリアが並ぶ


「おち付きなさい
みっともない!」

リアン 王は王妃アイラ
と共に玉座の上から
リアの落ち着きの無さを指摘した。


椅子からスックと立ち上がったリアはドアまで歩いてフローレンスを迎えに行こうとしたら自動ドアが開いた。

「なっΣ( ̄□ ̄)!」

リアが絶句する程に現れた人物は!
「おお、ロレンツオ
久しぶりじゃのう、お父上はお元気か!」

「まあ、益々凛々しくなられて
お母様もお喜びでしょう。」

リアン王が1番に声をかけた


「はい、リアン王様
お久しぶりです
アイラ王妃様ご無沙汰しております。」

そう言ったロレンツオにリアは
これ幸い!
「えーっと
父上、母上、私はチョット出て
来ます、ロレンツオ父上の
話相手になってくれ
すぐ戻る!」

そう言うとそそくさと出て行った。


「おお、ロレンツオ、ちょうど良かった、今日からリア付きのメイドが花嫁修業に来るのだ!
君も、その娘を見てリアに相応しいか聞かせてくれ!」



「もう花嫁修業とまで
決まっておられるのなら
リアの気持ちは固まって
おるのでは?
ここで言う花嫁修業とは
お后教育なのでしょう。」


「ウム、話を聞いて
身辺調査した所中々良い娘・・
なのじゃが
北の方のハルギール地方の
子爵家モーリスの娘の様なのだ
モーリス アンダーソンと言えば名の通った誰もが知る、貧乏子爵なんだそうな!」

ロレンツオは首を傾げ
「ああ、聞いたことがあります
貧乏は・・ですが
人のいい良いお方だと聞いております。」

「しかしそれだけでは
なぁ」



「献上金ですか?
それはリアがカバーに回れば
良いではありませんか!」


「ウムそうなのじゃが
リアにはもうひとつ縁談が来て
おるのだ、ボーミグラネトM国
の第一王女グレース」


「そうなのよ
私達も・・・
躾の行き届いたグレースを
リアのお相手にと思っているわ
勿論フローレンスが悪い訳では
無くて」


「フフッ、つまり支度金も
有り余る程あり
躾も行き届いているグレース王女
の方がこの国の跡取りの嫁に向いていると言うわけですね。」


「まあ、支度金はどーでも
良いのよ。
人前に出して恥ずかしい娘では
困るという事よ」


それを聞いたロレンツオは
嬉しくなって
「で、では私に
リア付きのメイドのフローレンス
と言う娘を預けては
いただけませんか?」


「え?貴方正気?
貴方のお姉様は、それ
こそ
貴方のご縁談に熱心だと
聞いているわよ」


アイラ王妃はびっくりしてロレンツオを見た。






そして部屋を飛び出した
リアは?と言うと・・・
「し、閉めろすぐ閉めろ」
フローレンスが何処にいるかを
見つけるには警備室のカメラを
見るのが1番早い、リアは警備室にいた。

「入口には居ない」
ずーっと見ているとミシェルと
フローレンスが見えた。

-` ̗ いた   ̖́-

ミシェルが何かを投げると素早く
フローレンスが回収に走った。

リアはすぐ裏門を閉める様に
叫ぶとフローレンスのいる裏門
へ急いではしった。
その慌てように警備に緊張が走った。

「殿下が不審者を捕まえに行かれた、皆遅れをとるな!
殿下に何かあっては一大事!
皆の者配置につけ
配置につけ!」


「警備隊、警備隊 敷地内の警備を強化せよ、不審者侵入 不審者侵入!」

けたたましいサイレンが響き渡る


王、王妃、王族には特別警備隊
が集合、ガッチリと取り囲んだ。



そんな中、騒ぎを引き起こしている
とは露知らず
ノンビリ歩くミシェルと
フローレンス!


「フローレンス、御手洗へ」

ミシェルはフローレンスを御手洗
に引っ張った。
連れションか?
と思い「はい。」
フローレンスは素直に従う。


ノホホンとしたフローレンスとは
違い城内には緊張が走る。

敷地の中にはたくさんのSWA〇
特殊部隊が配置された。
物々しい雰囲気が宮殿を包む

ミシェルもフローレンスも淑やかに歩く、ミシェルさんは

「いい、フローレンス
ココは王族関係の方達が沢山
出入りされます。

言葉使いにも気を使って
身嗜みにはもっと気を使う事」

そう言うとフローレンスの髪を
パラパラと解き前髪を薄く残りは軽くリボンで結びさらにクルリンパとした髪を編み込んでいく。

「うわぁ」

ツヤツヤした髪は磨きをあげ
可愛らしいフローレンスがより
レベルアップ

「ん?👂」
トイレの外側からバタバタバタバタ
と煩い音がした。

何事かとミシェルが飛び出すと


"フローレンス"
"フローレンス"


リアがフローレンスと叫びながら
狼狽え探し回っていた。

ピョコンと顔を出したフローレンス
をリアがみつけ「居た」
駆けつけてきた。

ミシェルもフローレンスも

どーしたぁ
状態で立ち尽くす。
迫り来るリアを見て動けない!


「フローレンス!
又攫われたかと思ったぞ!」

エ━━━━━━ッ!!ちょっと〜

リアはフローレンスを抱き上げ歩き始めた「ちょ、ちょ、リア」


「な、なんで?」


「遅すぎるだろう
何時間待ったと思ってるんだ!」

リアは大変怒り気味


「リア殿下、約束の時間は
まだ30分前でございます。」

ミシェルはヤレヤレと呆れてしまう。

そんな中‼️

フローレンスは思わずクルリ向きを変え
リアの腰をガシッと右足左足で掴み

「か、隠せ」
としゃがれた低音ボイスで
しかもタメグチでリアに言った。

「なんかいっぱいいる!」
フローレンスは銃を構えてこちらをみすえている
SWA〇を見てビビった、銃を構えコチラを狙っているように見えた。

「お、おう(〃ω〃)」
リアは慌てて上着でフローレンス
を隠すがうれしそう。

ヤレヤレ😩💨
ミシェルはそう思ったが

ハッと気づき後を追う!

が なれないスカートで走り出したせいかメイド長はスカートが長いそれを忘れて全力疾走した

ズデデデデデーン
ミシェルは見事にスッテンコロリン

コツン最後にデコチンを打って
しまった。イテイテ

丸くお餅みたいにオデコに凸
そんなミシェル´ര ̫ ര`を誰も気にしない。

「殿下大丈夫でございますか?」
何人かの装備した男達が走りよって来た。
リアは意味が分からず
「ん?なにが?」
と聞いた。

「不審者が・・・と聞いておりますが?」


「どっこいしょ )))ヨイショッ」
リアはフローレンスの挟まった足を
抱えあげ直した。


「あ、あのぉ~それは何で
ございますか?」
リアの腹がモッコリ肩が妙に張って
見え不審に思った警備隊は
リアに聞いて見た。

「え、あ、あぁ気にするな!
コレは俺の大事な、大事な、モノを抱えているのだ、コレになんかあったら許さん!」

リアの眼力に圧倒され何人もいる
男達は動けなかった。

国の一大事と勘違いした事は仕方がない!
勘違いされる態度を取ったとリアは
謝罪した。
物々しい雰囲気の中リアとフローレンスはユッサユッサと歩く。
それもリアは嬉しそうに

しばらくすると警備も解かれ
日常に戻っていた。




「そろそろ下ろして」
リアの胸を叩いてフローレンスが
言う。


「え、あ、嫌だ‼️」

「・・・」

「リア様、フローレンスの髪も
ボサボサで、王様の前には
出せません。」


「良いのだ、ロレンツオもいる
出せるものか!」



「え、さっきの カッコイイ人?」
リアの懐に抱かれながら
フローレンスは呟いた。


「ナッ!?」
びっくりしたのはリア

モゴモゴとリアの服をすりぬけて
フローレンスは脱出!

パンパンとメイド服を祓う。

ざんばら髪でも可愛らしいと
リアは思ったが

「支度をし直して私が
責任をもってお連れします。」
そう一礼するとフローレンスの背中を押しながらミシェルは
メイド専用の個室へと入って行った。



リアは渋々王の待つ部屋へと向かう。


「( -᷄ ω -᷅ )ヤレヤレ」
ミシェルはフローレンスの髪を結いながら溜息をつく。

「ミシェルさん王族付きのメイド
は全員王様にご挨拶するのですか?」

「ハァ?」とミシェル

「だって⑉・̆⌓・̆⑉!めんどくないですか?たかが仕事なのに
それになんてご挨拶するのですか?」


「・・・あのねフローレンス
リア様付きで花嫁修業なんだから
リア様のヨメ」


「エッ๑°⌓°๑嫁?」
フローレンスはポカン

嫁候補だから当たり前でしょうと
言おうとしたが言ったらフローレンスは逃げ出す気がした。


「あなたは、カール様の妹君
だから特別なのです。
カール様の事は皆様ご存知なのです兄君に恥をかかせる事など
あってはなりません。」


「ああ、そうですね、そう言う
ことかーぁ
分かりました。」

フローレンスは気持ちを入れ替えた様にシャキッとした姿勢で
凛とした立ち振る舞いに変わった。

カールの名前をだせばフローレンスは考えを持って変える事を
ミシェルは知った。