🐞20
「そう言う訳でありましたか!」
ミシェルは深く頷いた
「ミガンダ様は傲慢で、
人をいたぶり、前の奥様も気を病んでと聞いております。
次に迎えた奥様はお若く、ワガママで喧嘩別れのままらしいです。
愛人妾は沢山いらっしゃって
癖のある方ばかりだそうで
ルーシ様をお嫁に出さない選択は
良かったとおもいます。」
「そうね、あの方は
女の敵かもしれないわね
いい男でも無いし
お金に物を言わせてるだけだし
つくづくルーシをモーリス様に
預けて正解ね。」
「はい、フローレンスも
そりゃー可愛らしく2人の
殿下を虜にするくらいですから」
「そうね💧
それはそれで複雑ね。
ミシェルはどう思うの?」
ミシェルは口を紡ぐ
「・・・スカーレット様
それが分かれば
ここには来ません。」
2人はテーブルに置かれた
紅茶をズズズーとすすりながら
アチ アチ
どうやら二人に名案は浮かばなかったようだ。
ミシェルは前、若い頃
スカーレットの護衛をしていた。
しかしスカーレットとウイリアム
の結婚後ロレンツオの父親
フレンツに見込まれスピリニッチールR国へと移動した。
そしてホースラデDーレーン国
へと移る、ミシェルは
この三国をじっと見て守ってきた。
三国どれが外れても国は回らない
それが
フローレンス争奪戦により
角が外れようとしている。
「困ったわね!」
「はい、本当に!。」
「ねえミシェル、私のところに
帰って来ない。
私も歳を取って寂しいのよ。」
「考えておきます。
勿体ないお言葉ですが
今はフローレンスのそばを
離れられないのです。」
「ありがとうミシェル
本当に貴方には助けられて
ばかりね。
私も良い知恵を出せるように
色々あたってみるわ。」
「ケニー気分はどう?」
スカーレットはいつもの様に
離れにあるケニーの家へと
向かった。
ケニーはあれ以来何処にも行かず
ウイリアム邸の離れに1人静かに
住んでいた。
人とあまり関わりを持たずルーシが
いた頃にはルーシが話相手だった。
明るく元気なルーシだったが
ミガンダ家から話が来て以来、
塞ぎ込み毎日泣くルーシを
心配していた。
そして着の身着のまま
モーリス、アンダーソンと
駆け落ちの如く、逃げたと聞いて
ルーシの身を案じながらも
相手が慈悲深く信頼されている
モーリスと聞いて安心していた。
この事はウイリアム夫婦と
ケニーだけの秘密となった。
子爵家アンダーソン家では
村娘が使用人として入って
それをモーリスが見初めた事に
なった。
ミガンダ家は街のド真ん中にあり
山添の痩せた土地のハルギール地方
には何の縁も無くミガンダ自身
年寄り多めの土地をバカにして
寄り付きもしなかった。
3歩歩けばババァに会う
右見てもBBA左にもBBA
ババ楽園
そんなつまらん所に態々行くか!
ミガンダは23迄しか相手に
しなかった。
幸か不幸かルーシの事は
探しもしなく結局それくらいの
愛情も無かったのだと
胸をなでおろした。
「ケニー
ルーシが子供を生んでいたのよ。
女の子3人と男の子
貴方の孫よ。」
その言葉にケニーはハッとする。
朝起きて食事を取りまた眠る
そんな人生の繰り返しのケニー
の目が輝いた。
やっと自身を取り戻したように
スカーレットには思え
思わず泣いてしまった。
このウイリアム家には
屋敷はデカイが跡取りがいなかった。
事の顛末を聞いてケニーは
驚いた。
「カールは心配無いわ
姉二人ともそれなりの家へ嫁いだ
そうよ。
ただフローレンスの事が・・
フローレンスは凄くいい子に
育ってるわ
可愛らしいし、思いやりもある
さすがモーリスとルーシの子よ
ルーシも元気そうだし
安心したわ。」
スカーレットは呟いた。
「そうですか、良かった
一度モーリス、彼の使いという
初老の方がお見えになって
手紙を頂いたのです
誰にも内緒ということで
ルーシから母親がいると聞いて
との事でした。」
ケニーは
そう言うと分厚い本に挟まれ
た手紙を見せてくれた。
""
わたくしはハルギール地方を
収めているモーリス アンダーソン
と申します。
この度御息女ルーシと結婚
致しました。
式も挙げられない御無礼をお許し
ください。
幸せに出来るとは思いませんが
ルーシを生涯大事に致す事を
お約束致します。
月日が経ってお会い出来る日を
楽しみにしております。
モーリス アンダーソン
ルーシ アンダーソン
「そうだったのね
あの律儀なモーリスらしいわ」
お義姉様黙っていて
ごめんなさい。
それから思い出した事が有ります。」
「思い出した・・事?」
スカーレットが顔を傾けて
ケニーに聞いた。
「あのラクサの花がもうすぐ
咲きますわね。」
ケニーは庭の向こうに屋敷を
ぐるりと囲むように立つラクサの
木をゆびさした。
「え、ええそうね
もうすぐ4月ですもの」
スカーレットも木を見て頷く
「私、お父様の言っていた事を
あのラクサの蕾が膨らんだ頃
父は良く言ってました。」
「そうなのね、お義父様の
お話はあまり聞いた事がないわ
ウイリアムには厳しい方だった
そうね。」
「はい。
腕を磨け、勉強しなさい
そういつも兄は言われていました。
このスミス家を守る為には
仕方が無かったのでしょうね。
それから私に伝えて欲しい事が
あるって、本当か嘘か
分かりませんが・・・」
「そう。
御義父様は、なんて仰っていたの?」
ケニーは遠い父親の姿を思い出しながら言う
「あのラクサの木に、家に変わり事がふりかかると
オレンジ色の花じゃない色の
ピンクの花が咲くのをご存知?
いい事だったり、悪い事であつたり
どのラクサの木か分からないけど
ただ一本の木にひと枝だけ
ピンクの花が咲ますの!」
「え?ピンクの花が・・あ!
1度見た事があるわ
確か私がお嫁に来た時
この枝だけピンクの花がって
思って事があった。」
スカーレットも遠い昔を思い出していた。
「それが、どうかしたの?」
「おまじないがあるんです
お父様がお祖母様から聞いた
お話だそうで・・・
お兄様は本気に聞かない性格だから
ウイリアムが困った時や
家族に思わぬ災難が降り掛かって
来た時には
パンと暖かいミルクを木の下に
置いて、一大事、一大事、一大事と
3回唱えてみなさいと・・
それからパンとミルクを置いて
パンとミルクがなくなって
いたら、その夜夢の中に
出てくるらしいのです。
その時相談しなさい・・と
いい事だったら知らせが来るだけ
そう仰っていました。」
「え?でてくる?なにが?」
スカーレットは目を丸くしてケリー
を見た
「さぁ?
オマジナイなんて
やった事がないから誰も
知らないと思います💦」
「そうなの?」
「はい。」
「デモ降りかかる災難を
蹴散らしてくれるそうです。」
「そんな事ができるの?」
「分かりませんでも
お義姉様、もう藁にもすがる
思いです、何とかしてあげたい
私やって見ます。
我が孫娘 フローレンスの一大事
ですもの。
ルーシは知っているのかしら?
孫がフローレンスが両殿下に
慕われている事を・・」
「多分知らないはずよ
私に昔使えてくれたミシェルが
教えてくれたのよ…
それ迄知らなかった。
今はリア殿下に使えながら
ロレンツオ殿下とも交流が
あるから、ミシェルも心を痛めて
いるのよ。」
ケニーは意を決した様に呟いた。
「一度カールとフローレンスと
2人の姉に会いたい。
ああ、
ルーシはどうしている
かしら!もうミガンダ公爵も
随分な年齢のはず、
ここに来るのが無理なら
私が出向きます。」
「待って、ケリー
慎重に動きましょう
チャンスを待ちましょう。
あの方は、ねちっこい性格だから
何をするか分からない!」
「カール、妹は何と申しておる?
話はつけたのか?」
ニヤニヤと笑いながらカールに
催促をする。
リアはカールの妹の返事を待ちかね
ていた。
「あ、はい。
妹は、喜んでと申しております。
父と母はビックリして
おりました。」
カールも渋々妹フローレンスに
連絡をして顔をだすだけでいい
と頼み込んだ。
フローレンスもロレンツォに
ハッキリ謝り
許して貰うべく決心をした。
アリの言うように殿下たるもの
そんなチッサイ男じゃないと
アリの言葉にかけてみた。
親にはリア殿下とロレンツォ殿下
の余興だと言って置いて安心
させた。
「俺もワクワクしてきたぞ!
ロレンツオの奴ビックリするぞ」
リアはロレンツォに即、電話で
茶会の流れについて知らせたら
変な事を言ってきた。
しかもカールの妹が茶会に来ると
知っていたかのようなケーキの
要望
「なに?バターケーキ?
バターケーキを茶菓子に?
お前が、食うのか?」
「そ、そうだ
絶対、バターケーキを用意して
欲しい。
冷え冷えの奴ヨロ
お前の提案に乗ったのだ
それくらい良いであろうが!」
そばで聞いていたカールは
ギョッ
.。oOバ、バターケーキ?
フローレンスの大好きな
ケーキじゃないか!
なぜロレンツオ殿下は
知っておられる?
電話を切ったリアは首を傾けた
「アイツ、甘いの嫌いじゃないか
しかもバターたっぷりの
バターケーキ?ウェくえるのか?
なあカール!」
「そ、そうですね💦
(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…でも妹は大喜び
と思います💦
バターケーキが大好きなもので
結局、お菓子は全部甘く出来て
おりますし…ロレンツオ殿下の
仰るように手配いたします。
問題ありませんか?」
「ま、そっか!偶然か?
妹の好きなケーキ?
ヤッパ、ロレンツオとカールの妹は
赤い糸で繋がるトコ
あるんじゃないかー
いよいよ楽しみだナー
そう思わないかカール
絶対、上手く行かせるゾ」
リアは張り切っていた、ロレンツオ
と妹フローレンスをくつっければ
しかもリアの妹として養子縁組
をしてロレンツオに嫁がせる
そうすれば山娘がリアの探している娘だったとしても諦めざる
負えなくなるだろう。
怪しい下心が裏目に出るとは
思いもしないリアだった。
「そう言う訳でありましたか!」
ミシェルは深く頷いた
「ミガンダ様は傲慢で、
人をいたぶり、前の奥様も気を病んでと聞いております。
次に迎えた奥様はお若く、ワガママで喧嘩別れのままらしいです。
愛人妾は沢山いらっしゃって
癖のある方ばかりだそうで
ルーシ様をお嫁に出さない選択は
良かったとおもいます。」
「そうね、あの方は
女の敵かもしれないわね
いい男でも無いし
お金に物を言わせてるだけだし
つくづくルーシをモーリス様に
預けて正解ね。」
「はい、フローレンスも
そりゃー可愛らしく2人の
殿下を虜にするくらいですから」
「そうね💧
それはそれで複雑ね。
ミシェルはどう思うの?」
ミシェルは口を紡ぐ
「・・・スカーレット様
それが分かれば
ここには来ません。」
2人はテーブルに置かれた
紅茶をズズズーとすすりながら
アチ アチ
どうやら二人に名案は浮かばなかったようだ。
ミシェルは前、若い頃
スカーレットの護衛をしていた。
しかしスカーレットとウイリアム
の結婚後ロレンツオの父親
フレンツに見込まれスピリニッチールR国へと移動した。
そしてホースラデDーレーン国
へと移る、ミシェルは
この三国をじっと見て守ってきた。
三国どれが外れても国は回らない
それが
フローレンス争奪戦により
角が外れようとしている。
「困ったわね!」
「はい、本当に!。」
「ねえミシェル、私のところに
帰って来ない。
私も歳を取って寂しいのよ。」
「考えておきます。
勿体ないお言葉ですが
今はフローレンスのそばを
離れられないのです。」
「ありがとうミシェル
本当に貴方には助けられて
ばかりね。
私も良い知恵を出せるように
色々あたってみるわ。」
「ケニー気分はどう?」
スカーレットはいつもの様に
離れにあるケニーの家へと
向かった。
ケニーはあれ以来何処にも行かず
ウイリアム邸の離れに1人静かに
住んでいた。
人とあまり関わりを持たずルーシが
いた頃にはルーシが話相手だった。
明るく元気なルーシだったが
ミガンダ家から話が来て以来、
塞ぎ込み毎日泣くルーシを
心配していた。
そして着の身着のまま
モーリス、アンダーソンと
駆け落ちの如く、逃げたと聞いて
ルーシの身を案じながらも
相手が慈悲深く信頼されている
モーリスと聞いて安心していた。
この事はウイリアム夫婦と
ケニーだけの秘密となった。
子爵家アンダーソン家では
村娘が使用人として入って
それをモーリスが見初めた事に
なった。
ミガンダ家は街のド真ん中にあり
山添の痩せた土地のハルギール地方
には何の縁も無くミガンダ自身
年寄り多めの土地をバカにして
寄り付きもしなかった。
3歩歩けばババァに会う
右見てもBBA左にもBBA
ババ楽園
そんなつまらん所に態々行くか!
ミガンダは23迄しか相手に
しなかった。
幸か不幸かルーシの事は
探しもしなく結局それくらいの
愛情も無かったのだと
胸をなでおろした。
「ケニー
ルーシが子供を生んでいたのよ。
女の子3人と男の子
貴方の孫よ。」
その言葉にケニーはハッとする。
朝起きて食事を取りまた眠る
そんな人生の繰り返しのケニー
の目が輝いた。
やっと自身を取り戻したように
スカーレットには思え
思わず泣いてしまった。
このウイリアム家には
屋敷はデカイが跡取りがいなかった。
事の顛末を聞いてケニーは
驚いた。
「カールは心配無いわ
姉二人ともそれなりの家へ嫁いだ
そうよ。
ただフローレンスの事が・・
フローレンスは凄くいい子に
育ってるわ
可愛らしいし、思いやりもある
さすがモーリスとルーシの子よ
ルーシも元気そうだし
安心したわ。」
スカーレットは呟いた。
「そうですか、良かった
一度モーリス、彼の使いという
初老の方がお見えになって
手紙を頂いたのです
誰にも内緒ということで
ルーシから母親がいると聞いて
との事でした。」
ケニーは
そう言うと分厚い本に挟まれ
た手紙を見せてくれた。
""
わたくしはハルギール地方を
収めているモーリス アンダーソン
と申します。
この度御息女ルーシと結婚
致しました。
式も挙げられない御無礼をお許し
ください。
幸せに出来るとは思いませんが
ルーシを生涯大事に致す事を
お約束致します。
月日が経ってお会い出来る日を
楽しみにしております。
モーリス アンダーソン
ルーシ アンダーソン
「そうだったのね
あの律儀なモーリスらしいわ」
お義姉様黙っていて
ごめんなさい。
それから思い出した事が有ります。」
「思い出した・・事?」
スカーレットが顔を傾けて
ケニーに聞いた。
「あのラクサの花がもうすぐ
咲きますわね。」
ケニーは庭の向こうに屋敷を
ぐるりと囲むように立つラクサの
木をゆびさした。
「え、ええそうね
もうすぐ4月ですもの」
スカーレットも木を見て頷く
「私、お父様の言っていた事を
あのラクサの蕾が膨らんだ頃
父は良く言ってました。」
「そうなのね、お義父様の
お話はあまり聞いた事がないわ
ウイリアムには厳しい方だった
そうね。」
「はい。
腕を磨け、勉強しなさい
そういつも兄は言われていました。
このスミス家を守る為には
仕方が無かったのでしょうね。
それから私に伝えて欲しい事が
あるって、本当か嘘か
分かりませんが・・・」
「そう。
御義父様は、なんて仰っていたの?」
ケニーは遠い父親の姿を思い出しながら言う
「あのラクサの木に、家に変わり事がふりかかると
オレンジ色の花じゃない色の
ピンクの花が咲くのをご存知?
いい事だったり、悪い事であつたり
どのラクサの木か分からないけど
ただ一本の木にひと枝だけ
ピンクの花が咲ますの!」
「え?ピンクの花が・・あ!
1度見た事があるわ
確か私がお嫁に来た時
この枝だけピンクの花がって
思って事があった。」
スカーレットも遠い昔を思い出していた。
「それが、どうかしたの?」
「おまじないがあるんです
お父様がお祖母様から聞いた
お話だそうで・・・
お兄様は本気に聞かない性格だから
ウイリアムが困った時や
家族に思わぬ災難が降り掛かって
来た時には
パンと暖かいミルクを木の下に
置いて、一大事、一大事、一大事と
3回唱えてみなさいと・・
それからパンとミルクを置いて
パンとミルクがなくなって
いたら、その夜夢の中に
出てくるらしいのです。
その時相談しなさい・・と
いい事だったら知らせが来るだけ
そう仰っていました。」
「え?でてくる?なにが?」
スカーレットは目を丸くしてケリー
を見た
「さぁ?
オマジナイなんて
やった事がないから誰も
知らないと思います💦」
「そうなの?」
「はい。」
「デモ降りかかる災難を
蹴散らしてくれるそうです。」
「そんな事ができるの?」
「分かりませんでも
お義姉様、もう藁にもすがる
思いです、何とかしてあげたい
私やって見ます。
我が孫娘 フローレンスの一大事
ですもの。
ルーシは知っているのかしら?
孫がフローレンスが両殿下に
慕われている事を・・」
「多分知らないはずよ
私に昔使えてくれたミシェルが
教えてくれたのよ…
それ迄知らなかった。
今はリア殿下に使えながら
ロレンツオ殿下とも交流が
あるから、ミシェルも心を痛めて
いるのよ。」
ケニーは意を決した様に呟いた。
「一度カールとフローレンスと
2人の姉に会いたい。
ああ、
ルーシはどうしている
かしら!もうミガンダ公爵も
随分な年齢のはず、
ここに来るのが無理なら
私が出向きます。」
「待って、ケリー
慎重に動きましょう
チャンスを待ちましょう。
あの方は、ねちっこい性格だから
何をするか分からない!」
「カール、妹は何と申しておる?
話はつけたのか?」
ニヤニヤと笑いながらカールに
催促をする。
リアはカールの妹の返事を待ちかね
ていた。
「あ、はい。
妹は、喜んでと申しております。
父と母はビックリして
おりました。」
カールも渋々妹フローレンスに
連絡をして顔をだすだけでいい
と頼み込んだ。
フローレンスもロレンツォに
ハッキリ謝り
許して貰うべく決心をした。
アリの言うように殿下たるもの
そんなチッサイ男じゃないと
アリの言葉にかけてみた。
親にはリア殿下とロレンツォ殿下
の余興だと言って置いて安心
させた。
「俺もワクワクしてきたぞ!
ロレンツオの奴ビックリするぞ」
リアはロレンツォに即、電話で
茶会の流れについて知らせたら
変な事を言ってきた。
しかもカールの妹が茶会に来ると
知っていたかのようなケーキの
要望
「なに?バターケーキ?
バターケーキを茶菓子に?
お前が、食うのか?」
「そ、そうだ
絶対、バターケーキを用意して
欲しい。
冷え冷えの奴ヨロ
お前の提案に乗ったのだ
それくらい良いであろうが!」
そばで聞いていたカールは
ギョッ
.。oOバ、バターケーキ?
フローレンスの大好きな
ケーキじゃないか!
なぜロレンツオ殿下は
知っておられる?
電話を切ったリアは首を傾けた
「アイツ、甘いの嫌いじゃないか
しかもバターたっぷりの
バターケーキ?ウェくえるのか?
なあカール!」
「そ、そうですね💦
(( ̄▽ ̄;;)ア、ハハハハ…でも妹は大喜び
と思います💦
バターケーキが大好きなもので
結局、お菓子は全部甘く出来て
おりますし…ロレンツオ殿下の
仰るように手配いたします。
問題ありませんか?」
「ま、そっか!偶然か?
妹の好きなケーキ?
ヤッパ、ロレンツオとカールの妹は
赤い糸で繋がるトコ
あるんじゃないかー
いよいよ楽しみだナー
そう思わないかカール
絶対、上手く行かせるゾ」
リアは張り切っていた、ロレンツオ
と妹フローレンスをくつっければ
しかもリアの妹として養子縁組
をしてロレンツオに嫁がせる
そうすれば山娘がリアの探している娘だったとしても諦めざる
負えなくなるだろう。
怪しい下心が裏目に出るとは
思いもしないリアだった。